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第四章
 事件の起きた建物の最上階の在る一室では、長老の様子が可笑しかった。朝に入室してから受話器の上げ下げに始まり、一つしかない扉のノブを持つと、直ぐ離して椅子に座り、
指で机を叩く。イライラしている様に見えるが、片方の手では指を額に付け考え始める。その動作を何度繰り返したか覚えていないだろう。
「娘さんが来てしまう。もう迷っていられない。あの二人にするしかないか?」
 扉を開くと、騒ぎ声が耳に入ってきた。
「いったい何時までこの騒ぎが続くの?」
「何か、指示を要求しているわよ」
「俺に聞かれても解らん」
「隣の部屋にも電源が入ったそうです」
「作業指示通りに全て記録してくれ」
「音が鳴り出したそうです」
「指示を要求し始めました」
「誰も解る人は居るはずも無い。作業指示通りに全て記録しろ」
「あああっ、もう嫌だ。何時までこんな事をするのよ。映像記録では駄目なの。ねえ」
 女性は余ほど嫌なのだろう。鬼のような表情で髪をかき回しながら声を上げた。
「何度同じ事を言わせる。そうしたいのなら良いと言っているだろう」
「御免なさい。義務なのは分かるわ。だけどねえ。早く自分の専攻した仕事をしたいの」
「映像記録と関係が無いだろう。そうしたいのなら良いぞ。だが、専攻した仕事には行けないのは分かるはずだ。この義務が嫌なら止めろ。次が荷物運びになるかも知れないぞ」
「あっ新しい指示が表示されました。記録を開始します。それと同時に、他の部署に同じ記録がないか調べます」
 鬼の表情をしていた人が、まるで、別人のように何も無かったように仕事を始めた。
「ああっあー、ヒステリーを聞く、俺の身も考えてく、俺も早く専攻した仕事に帰りたい。このヒステリー女と同じ奴が、俺の苺の苗や実の世話をしていると思うと胃が痛くなる」
「どうすれば良いの?」
「ああ、それなら資料室にあったぞ。警報が止まるまで同じ事を表示するだけだ」
 長老は地下に向かう途中で、悲鳴のような声を全ての階で耳にした。先ほどまで気難しい顔をしていたが、目的の階に着いたからか、騒ぎ声が聞こえなくなった為だろうか、表情が少し和らいでいるように感じられた。
 その静けさも、監禁室、反省室とも言われる階に入るまでだった。呻き声や泣き声が響いてくる。何を言っているのか分からないが、近寄る毎に言葉が聞こえてくる。
「うっうっ、何故、何故、この部屋に居るのだろう。私が何をしたのだろうか、だけど記憶がまったく無いのは、私は頭が変になったのだろうか、うっうっ、何故、何故」
「今度は愚痴か、いい加減にしてくれ」
 隣の反省室の者が愚痴を言った。
 長老は言葉がはっきりと聞こえる毎に、気難しい顔に変わる。
「熱は下がったかね」
 長老は、扉を叩きながら意味不明な事を吐いた。確か、牢の男は、酒色のはずだ。
「はっはい。熱はありません」
 熱があるような、おどおどした声色だ。
「わしの話を聞くだけで良い。何も考えるな」
「はっはい」
「隣の御仁も、わしの話を聞く気があるか?」
「話ですか、聞こえますよ」
「そういう意味では無い。仕事の話を聞く気があるか、と言う意味だ。特注車で外界の月人の跡を調べる予定だったのだろう」
「そうです、そうですよ。今ではどうでもよくなりました」
「それでだ。今回の事件を解決する。と言うなら、車が必要だとして、特注車の申請をしても良いぞ。それと得点を普通の四倍払う。どうだあぁ良い話だろう」
「貴方に、そんな権限があるのですか」
「ない」
「私をからかっているのですか」
「違うぞ。一族全員が、いや、この都市全員が嫌気を感じている。解決をしてくれたら、と言うよりも、事件の担当を引き受ける。そう言った時点で、感謝を込めて一人、一人から最低でも一得点を自然に払うはずだ。それを何人かで分ければ良い。悪くないだろう」
「そうですね。悪くない」
「扉を開けるが、暴れるなよ」
「しませんよ。話を聞くまでもありません。即座に、引き受ける。そう言います」
 男は扉が開いて出て来ると、直ぐに、
(酒は抜けているようだが、もし、暴れたら頼むぞ。これも仕事の一つだからなあ)
と、長老に耳打ちされた。
「開けるから、奥の壁に手を付けていろ。良いか。病状を見たら出すそうだぞ」
 長老から、鍵を渡されると、檻の中の獣を出すような様子だ。
「私は何の病気だったのですか、まさか」
 この男の顔を見なくても、顔色は青ざめていると感じる。それは声色からも、体の機能からも、不治の病と思っているに違いない。
「ただの風邪だ」
 男の後ろから長老が言葉を掛けた。
「本当にそうなのですね」
 部屋から出ると、長老の顔を見て問い掛けた。
「そうだ。大丈夫のようだな。廊下の突き当たりの部屋で身なりを整えろ。湯も出るから汗なども流せよ」
「はい、分かりました」
 即座に返事をすると、駆け出した。
「あの男は何ですか。別人ですよ。確か二日酔いとか、耳にしたような、違うのですか?」
「ううんっう。あの男は酒が強いのか、弱いのか分からん奴で、何て言えば分かるだろうか、普通はあのような男なのだが、酒の臭いでも酔ってしまう。酔うと底なしに飲んで記憶がなくなり、性格も少し変わってしまう。それを知り合いが面白がって、つい、慰労会の時に酔わせるのだよ。止めろと言うのだがなあ」
「あの男は使えるのですか?」
「それは保障する。お前も身なりを整えてくれんか、昼には二人が来るのでなぁ」
「ほう、四人でやれ、と」
「そうだ、頼んだぞ。わしは、自分の部屋に居る。終わりしだい部屋に来てくれ」
「分かりました。必ず二人で行きますからぁ」
「済まない」
 長老は最後の言葉だけが、心からの声なのだろう。ふかぶかと頭を下げた。その後は同じ騒ぎを聞きながら自室に戻ると、のんびりと煙草を一本吸い終わる頃に、ほぼ同時に二人の女性が現れた。
「あっ済まないが、お茶でも飲んで、暫く時間を潰して欲しい。ついでに、わしの分も用意してくれると嬉しいが、良いかな」
「はい、はい、長老様は紅茶ですね。貴女は何を飲むの。遠慮しなくても良いわよ」
 声を掛けられた女性は顔を顰めるが、この女性を知る者が見れば照れ隠しをしていると感じるはずだ。
「紅茶にします」
と、答えるが、扉の近くで立ち尽くしていた。
「お嬢さん。椅子に腰掛けて待ちなさい」
長老が話を掛けた。
「はっはい」
 人見知りする人柄のなか、腰を掛けると俯きテーブルを見つめていた。
「どうしたの。気にしなくて良いのよ。この部屋に何があるか分からないのだからねえ。何も出来ないのは当然よ。どうぞ、お口に合うか分からないけどねえ」
「いいえ、良い匂いで美味しそうです」
「お婆様のように美味しくないわよ」
 長老に渡しながら声を掛けた。
「有難うなぁ」
 部屋に居る三人は、紅茶の香りや味で夢中になったのだろう。二人の男が来るまで時間を忘れていた。
「コン、コン」
扉を叩く音が聞こえ、二人の女性は驚いた。と、言うよりも、この部屋に来た目的が思い出されたような驚きだ。
「入ってきて良いぞ」
「あっ、済みません」
 少し時間をずらして、また来ます」
 男二人は、女性を見ると部屋を出ようとした。
「あっ、あの時は済みません」
「あっ、酔っ払い」
 二人の女性は驚きの声を上げた。片方は険悪表し、もう片方は何度も誤り続けた。
「何を考えている。この四人で事件を解決するのだぞ。気心を確かめたらどうだ。
 長老は四人をなだめた。
「この馬鹿と一緒なの。冗談でしょ」
 先ほどは囁き程度だったが、長老の言葉で理性が切れたようだ。
「礼儀も知らない小娘と、共に、やれやれ」
 大げさに肩を竦ませ、連れの男性を助けに入ったように見えるが、これからの仕事、いや、使命の事を考えたのだろう。心の底から疲れを感じられた。
「小娘とは何よ。礼儀を知らないのは、あなたの方でしょう。貴女も言って上げな。この馬鹿が適切な対処をしていれば、大騒ぎにならなかったと言う噂よ」
 この女性の一言で、四人は言いたい事を言い始めた。その様子を長老が椅子に腰掛け、笑みを浮かべながら見ていたが、話題がずれるにしたがい笑みが崩れてきた。
「いい加減にしないか」
 老人独特の恐怖を感じさせる声色が響いた。
「あっ済みません」
何故か四人の言葉が重なった。その様子を見たからか、長老は何も言葉を掛けずに何度も頷いていた。恐らく、似た者と感じたのだろう。
「共に食事をしながら任務の事を話そうとしたが、無理のようだな。まずは、四人だけで食事を食べて、気心を確かめてきてくれ、話はそれからだ。費用は、わしが持つぞ」
「この馬鹿とですかぁ」
「生意気な女、俺が言う事だ」
「いい加減にしろ。早く行け」
 四人が、また、騒ぎ始め。それを見た長老は、怒鳴り声を上げた。
「はい~」
 長老の判断は間違い無いと思える。又、四人の返事は声色まで同じだったからだ。
「始めに言っておく。私は、誰の指揮でも構わない。これから言う事は命令ではないぞ。
食事や、飲み会をするような良い店は分からない。隣の男もなぁ。二人の女性に任せるぞ」
「良いわよ」
「あああ、忘れていた。飲み会は駄目だぞ」
「私達を馬鹿にしているの。そんな事は分かっているわよ」
「そうねえ。この騒ぎでも開いている店屋があれば、あっあの店屋なら開いているかな」
「それ程の騒ぎになっているのか?」
 年配者が、不審に思い問い掛けた。
「何も知らないの?」
 三人の男女が同時にうなずいた。
「まさか、反省室に、今まで居たの?」
「・・・・・・」
 三人の男女は口にするのも嫌だ。そう表情に表れていた。
「そうなの、食事をするよりも、家に帰りたいでしょう。この場は長老に謝って、素直に話を聞きましょうか?」
「そうなだ。私は、それで良いぞ」
 他の男女もうなずいた。まだ、長老の部屋の前で話しをしていた為に、即座に扉を叩いた。
「入れ」
 そう言われ、四人は部屋に入った。
「長老様。先ほどは失礼しました」
 最年長の男が声を上げると、三人は俯いて答えた。長老はその様子を見て笑みを浮かべているが、その笑みは可笑しいので無く、全てを任せられる。安堵の笑みに思えた。
「そうか分かった。それなら椅子に腰かけてくれないか、見上げると、わしの首が疲れる」
 四人は何やら言いたそうにしていたが、長老の真剣な顔を見て、口にするのを止めた。
「外界の事を知っている者もいると思うが異議を答えないで欲しい。まず、本名は忘れて欲しい。自分で好きな名前を考えてもらうのが良いと思うが、時間が惜しい。わしが決めるぞ。愛、蘭、甲、乙と決める」
 左から女性二人、男性二人に指を示した。 
 愛と名づけた者は、この中では一番の身長があり眼鏡をかけ、長い髪で色白で均整のとれた体をしていた。二人目の蘭は、襟首までの短い髪で、幼児体型だからだろう。幼く見えるが二十代前半で背が四人の中で一番低く少年のようだ。甲は一番の年長だが二十代後半で、愛とほぼ同じ身長で、そして、常に渋い顔を表していた。最後の乙は、蘭が背伸びをすれば届く位の身長で、常に何かに恐れているように落ち着きがない。そして、酒の匂いでも酔い。酔うと性格が変わる。
「何故、名前を変更するか分かるなぁ。だが、一応、簡単に伝えておく。外界で、同姓の種族が居た場合、仇と思われて命の危険があるからだ。それに、同属と思われて、一族を救うのも困る。歴史が変わるからなぁ。その行為で記録に残されて、英雄などになって外界の歴史に残されても困る。まあ、出来る限り騒ぎを大きくして欲しくない。
「それは、分かっています」
 代表のように甲が答えた。
「それで、外界で何をするか、ただ、獣に会って話しを聞き、その要求に応えるだけだ。もしも、四人が本能で獣が危険だと感じた時は、連れ帰ってきて欲しい」
「えっ、命の危険があるのですか?」
「特別兵務経験得点を付けるからなぁ」
 長老は突然に笑みを浮かべて、問いの答えになっていない事を呟き、後は笑みを浮かべて誤魔化しているように感じられた。
「あのう」
 四人は問いの答えに言葉を無くした。甲だけが年長だからだろう。長老に再度問い掛けようとした。
「ん、どうした。あっ言い忘れていた。甲が申請した特殊車だが、明日の朝に届くようにしたぞ。獣人探知機だけは確認してくれよ」
「なん、なな、何で、私の最高傑作車を使わないと行けないのですか。私の夢ですよ。あれを設計するのに車を何台潰したか」
 怒りで我を忘れ、長老に掴み掛かる行きよいだった。
「今回の車はお前の物ではない。試作品だ。今回の任務で不具合を確かめたら良いだろう。わしの気持ちが分からないのか」
 長老は話を誤魔化せた。そう思ったのだろう。煙草を吸う為に視線を逸らした時に、甲が、長老の首に掴み掛かった。長老は自分の力でも、三人に助けを求める時間も無い。そう感じたのだろう。死に物狂いで声を上げた。
「そう何ですか。有難う御座います」
 笑みを浮かべながら自分の世界に入り、任務の事も自分が何処に居るか、全てを忘れているように感じられた。
「げっほ、げっほ、ごっほ、ごほごほ」
 甲は無邪気な表情のまま。愛と乙は長老の言葉で顔を青ざめ何も言えないでいる。蘭は気性の為だろう。微かな気を振り立たせた。
「あのう、長老様。命の危険の事や助言などを詳しく聞きたいのです」
「ごほ、そうだろう。ごほ、ごほ」
「そうですよね。あれだけの話で任務に赴け。そう、言うはずが無いと思っていました」
「ごほ、ごほ、ああっ明日の朝までに調べておく。ごほ、心配しなくて良い。ごほ、出発までに間に合わせる。今日は、ごほ、心身ともに休みなさい。通常出勤時間には車が来ているはずだ。ごほ、点検していてくれ」
 長老は始の内は息をする事が苦しかったのだろうが、用件を言う頃には顔色も赤みを取り戻したのだが、考える仕草を誤魔化す為に咳きをしているようだ。そして、全てを言い終わると、又、わざとらしく咳きを吐いた。
「長老様、大丈夫ですか」
「ああ、大丈夫だ。ごっほ、今日は早く帰りなさい。ごほ、ごほ」
 咳きを理由に、四人を部屋から無理やり出したように感じられた。
 四人は、周りで騒ぐ人々に話を掛ける事も出来ず。長老の部屋に入る事も出来ないでいた。ここに居ても何もする事も、出来る事もない。そう思ったのだろう。それぞれが家に帰って行った。
 翌朝。甲以外は、出勤時間を言われなかった為だろう。皆が出勤する時間をずらして現れた。恐らく三人は、事件の担当に決められた事を、皆に知られていないと思うが、中には知る者がいて話を掛けられる。そう感じたからだろう。それなのに何故。
「がんばってくださいね」
「この騒ぎを早く終わらせて下さい。得点なら好きなだけ与えますからお願いします」
「ありがとう。頑張って下さい」
 三人の、家を出る時間が分かっていたのだろうか、それとも待っていたのだろうか、窓という窓から声を掛けられる。普段のこの時間なら人に会わないのだが、何故か人が可なりいるのだ。そして、声を掛けられる。握手を求める者もいる。何故か涙を流す者もいた。
(何故。皆は知っているの。誰にも会わなくて済むと思ってこの時間にしたのに、これで失敗したら命の心配は大げさかもしれないが、もう普通に暮らせない。と言うよりも、この都市には居られるはずがない)
 甲以外は、同じ考えなのだろう。青ざめて落ち込んでいるようだ。甲だけは笑みを浮かべながら車の点検に夢中だった。
「長老にお聞きします。何故、皆は任務の担当を知っているのですか?」
「それは当然分かると思うが、助言や忠告などを知りたいと言ったはずだ。それを調べれば都市に住む全ての人に聞かなければならないだろう。そう考えなったのか」
「そうですね。長老様、意味は分かったのですが、何故、手には花しか無いようですが、助言などの資料は無いのですか?」
「ない」
 長老は真剣な顔でハッキリと答えた。
「・・・・・・・・・」
 甲以外は言葉を無くし立ち尽くした。
「それでは任務を頼んだぞ」
 愛と乙に花束を渡し、甲と蘭に大人の菓子と言われている。度数の高い酒入りチョコレートを渡した。そして、二人に耳打ちした。
「乙が役に立たない時に一つ渡しなさい」
 長老が渡し終えると、人々の声援が響いた。「がんばってください。頑張って下さい」
 人々の雰囲気は四人が任務を断る事が出来ないようにする。そのような演出に感じた。
「あの、あのう」
「長老」
「長老」
「・・・・・・」
 甲もやっと、この任務が危険なのかも知れない。そう気が付いたようだ。だが、長老を
含めて、人々は固まったままの四人を動かす為に、そして、早く任務に赴いて欲しい為だろう。これでもか、これでもかと大声を上げる。そして、人々の押す力に負け、無理やりに車内に押し込められ、車は自動操作で走り出した。もう、後は、四人には何も出来ず、悲鳴だけが車内に響いた。
 そして、車が消えると、人々は自分の部署に帰りながら囁く。だが、大勢だからだろう。
「目標点に行動開始。と打ち込める」
 ハッキリと都市の中に響いた。
 四人が居た。幻のような都市とも船とも思える物は、周りを薄い膜で覆われ異空間を漂い浮いていた。まるでシャボン玉のような感じだ。だが、都市の人々は、都市が作られた理由も、機能の操作も何も分からなかった。それでも、その都市に住む人々は、都市の外を外界と呼び、外界に住む人々を擬人と獣人と呼んだ。その者達は、都市の住む人々の祖先が自分達の遺伝子と動物の遺伝子を使って人を造ったが、猿の遺伝子を持つ者は何一つ獣としての力が無かった。その為に擬人と呼び慈しんだ。その他の動物の遺伝子を持つ者は鼻が利く者や足が速い者がいた。そして、変身が出来た。だが、獣人は家族を守る時だけに力を使い。普段は力があるのは動物の血が濃いと自分を蔑み、力を隠し通し擬人として暮らしていた。そして、時が流れた。獣人は生まれた所を子供達に夢物語として伝えた。東洋系獣人は崑崙、西洋系獣人はエデンと言い。アトランティスと話す人々もいた。擬人は力などが無い為だろうか、全てを忘れていた。
「これから、どうすれば良いの」
 愛は車内の雰囲気や精神が我慢出来なくなるまで悩み続けたのだろう。悲鳴のような泣き声のような声を上げた。
 車内の四人以外、都市に住む者は何が起きようと機械の指示通りにするか、指示が変わるのを待ち続ければ良いのだろう。だが、四人は何をして良いか分からない。それどころか命の危険があるに違いない。そう思っているはずだ。
「自動的に目標の獣の十キロ範囲に出現する。その後は接触してから考えるしかない」
 甲は驚いたような声を上げた。
 それは皆が思っている事だろう。愛は着いてから、どうするの。と、聞いたはずなのに。
 最下部の五章をクリックしてください。

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男性
自己紹介:
物語を書いて五年になりましたが、私は「左手の赤い感覚器官(赤い糸)と「蜉蝣(カゲロウ)の羽(背中にある(羽衣)の 夢の物語が完成するまで書き続ける気持ちです。
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