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第十一章
 信と涙花が楽しそうに話していた。その同時刻
「甲、どうなっているの。歩きで半日だったのでしょう。少し遠回りしたのは分かるけどいい加減に着いても良い時間よ」
 愛が愚痴を零した。昼間だと回りの景色は枯れ草や砂の地平線だけで興味を惹く物がなく、余計に疲れを感じるのだろう。
「仕方がないだろう。目標は生き物だから動いてしまったのだよ。私が悪いのではないぞ。こんな事は一生の間に一度あるか無いかの経験だぞ。頼むから楽しんでくれよ」
「それで、甲、何時に着くの?」
「明日の朝には着けるはずだ」
 蘭の問いに、甲は答えた。
「愛、良い事教えてあげる。今頃の時間だと、蜃気楼が見えると思うわ」
「うっそ、本当なのね。本当ね」
「本当よ。信じていれば見られるわ。そうよね。甲、私は嘘を付いてないわよね」
 蘭は話し終えると、甲に片目を瞑った。
「そうだな。蘭の言う通りだぞ」
 大きな溜息を吐き、胸を撫で下ろした。
「甲、何か食べ物を作ってあげるね。その間に計画を練って下さいね」
「蘭ありがとう。そうするよ」
 愛は、蘭達の作戦にのり、目をキョロキョロして辺りを見回し、乙は、二日酔いなのだろう。寝台からピクリとも動かないでいる。蘭と甲は馬車に二人しかいないような態度だ。
その為だろうか、馬車の後を一人の男が付いて来ているのを、誰も気が付かないでいた。
 その頃の飛河連合西国の都市の中心の建物では、一人の老人が顔を青ざめながら猪の紋様が描かれた扉を叩こうとしていた。
 最下の十二章をクリックしてください。


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垣根 新
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自己紹介:
物語を書いて五年になりましたが、私は「左手の赤い感覚器官(赤い糸)と「蜉蝣(カゲロウ)の羽(背中にある(羽衣)の 夢の物語が完成するまで書き続ける気持ちです。
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